2008.3.30 番傘倶楽部 桜吹雪きそぞろ歩き と 源氏酒の集い
コース:
1時 日本の風出発→英国大使館前→国立劇場の広場で休憩→お堀側へ渡りUターン→お堀端を歩き→2時小さな公園で記念写真→3時頃 日本の風到着


少し肌寒く感じる花見日和で、相変わらずの人出の中、
桜吹雪を雨に見立てて歩きました。
遅れて後を追いかける人も国立劇場の広場で合流。着物姿で新内流し風の福嶋師匠曰く「国立劇場で三味線が弾けるなんて!」と冗談話をしていたら広場に小さな舞台が・・・落語の幕間に誰もいないのをいいことに早速拝借。乗りのいいお師匠様は「お江戸日本橋」や「さくら」を弾き、花見客とともに合唱とあいなりました。(笑)
雨模様の空を見上げながらお掘端の道を急ぎ、番傘にパラパラ雨音がし出した頃、日本の風に滑り込みました。
さて、一息茶でも頂きたいところ、
沢山の差入れの酒をちょいと一杯
のつもりが、早速酒盛り開始。
宴も進んで少し落ち着いた頃

聞き酒の「源氏酒」
が始まりました。
ゲームメーカーの桃奴は抜きで、右上の「源氏香」の表を使って
各自のしたためた答は
「あさがお」魯山珍、「かがり火」花積、「横笛」ちあき、
「若葉上」美保奴、「御法」この花さくら、「かがり火」桂、
「螢」朋若、「紅梅」なを、「はららぎ」その場かぎり となり、
結果はすべて違う酒で、たまたま制作現場に居合わせた
「その場かぎり」さんが、ずるくも当たりでした。(笑)
これからが江戸人の大好きな粋な遊び、知的な言葉遊びです。「はなふぶき」と隠された酒とは?
「は」水芭蕉/群馬 「な」喜久酔/静岡 「ふ」越乃寒梅/新潟 「ぶ」吟 醸/京都 「き」春 霞/秋田
  まずは、これらの
酒の名前を詠み込んだ句を作りました。
  その上で、一旦これを
上の句と下の句に分解
  それを更に、とりあえず意味が通じるように
合体
今年の句は人生の悲哀や問いかけなどを含んだ意味深〜い句もあり、爆笑したり、納得したりの大盛り上がりでした。

春霞み 駿河の桜  色を増し 散らない花は 永久(とわ)に心に ●美保奴&朋若
咲く花に 夫婦の行方 問うてみて 二人で見てた 水芭蕉かな ●ちあき&初司郎
たはたはと 桜の揺るる 遠山に 越乃寒梅 ありがたく飲む ●なを&桂
番傘をさせと 言われて はづかしや 行きかう人の 笑みのやさしさ ●みつ&魯山珍
春盛り 花や蝶よと うかれける きき酒まさる 桜の想い ●桃奴&美保奴
この花や 雨落ちる前 さざれ行く 揺れるばかりの 春霞かな ●この花さくら&ちあき
花む春が過ぎ 思い出します 初の恋 散りゆく運命(さだめ) 桜花かな ●初司郎&朋花
お花見に 番傘おちょこ 持参せよ 季節先取り 日本の風で ●みつ&桂
傘の花 日本の風に きき酒たのし 春霞の道 友とふたたび ●美保奴&魯山珍
花むしろ さしつさされつ 吟醸に 俳句作りで 花も散りゆく ●なを&ちあき
悠久の 歴史をつなぐ 江戸の花 士(さむらい)揃い 花の宴に ●朋若&花積
三味の音に 桜・喜久酔 半蔵門 聞き酒しずか 日本の風 ●桂&美保奴
吟醸 菊水 みなちがう 番傘の花 色とりどりに ●魯山珍&朋若
花吹雪 一片(ひら)離れ 千鳥ケ淵 笑顔とともに 永久に咲くらん ●初司郎&朋花
春霞み 番傘開き ささの宴 喜久酔の夢 千代に栄えよ ●美保奴&この花桜
覚えたよ 駿河の桜 りきゅう梅 忘れた人は 他人(ひと)を頼りに ●花積&みつ
曇天の 早咲き桜 歳々の 今日の番傘 楽しかりけり ●この花さくら&桂
番傘を 吹き抜く風や 春霞 行き交う人の 目に桜花 ●魯山珍&朋花
傘の花 越乃寒梅 まちこがれ 春霞立ち かの人を恋ふ ●美保奴&なを
満開の 桜の下に 咲く番傘 一人飲む酔い 春霞かな ●朋花&初司郎
傘さして 花見でそぞろ 次に待つ 来年もまた 日本の風で ●桂&花積
ここちよく 酔ったつもりの 春霞 いい加減にネ と皆それぞれ●ちあき&この花さくら
花冷えの 青山墓地に 叔母眠る 終る頃には 心は喜久酔 ●桃奴&みつ
ビルの間に 息づく春の 息吹きかな 越乃寒梅 桜も咲いた ●朋若&美保奴
春霞 日本の風に 集う粋 そぞろそぞろと 聞き酒うまし ●この花さくら&美保奴
水芭蕉 越乃寒梅 春霞 安らかならむ 吟醸の酒 ●魯山珍&桃奴
四月ばか 明日に控えて 水芭蕉 誇らしくもあり 頼もしくもあり ●花積&朋若
吟醸も 喜久酔よりも 春霞 越乃寒梅 味のよきかな ●美保奴&初司郎
我もまた 仏の加護に 生かされて 散りゆく花は 越乃寒梅 ●魯山珍&桃奴
雪解けて 娘色付く 梅のごと 別れ話は なかったことに ●初司郎&なを
桜花 ながめし後に 水芭蕉 きき酒うまし 喜久酔旨し ●桂&美保奴
喜んで 久しぶりに会う 酔い仲間 番傘さして 吟醸の時 ●花積&この花桜
桜花 譲りましたよ 主役の座 春霞飲み 番傘をさし ●桃奴&朋花

番町 まち歩き倶楽部
江戸の人たちは遊び好き。休日には花見、
月見、川遊び、紅葉狩り、雪見など
大人も子供も連れ立って出かけました。
花見だって桜ばかりではありません。
梅、桜、菖蒲、藤、牡丹などなど、
花暦で動いていたのが江戸人です。
また、江戸人はなかなか教養がありました。
花の下で歌を読んで、知的遊びも楽しみました。


日本文化と世界をつなぐ
江戸人倶楽部の趣旨
日本には、いい文化が沢山あります。ところが、
それを海外とあまり共有せずに国内だけで進んできました。
皆様ご存知のように日本の国技である相撲はモンゴルが、
柔道は日本よりフランスの柔道人口が多い。
盆栽はイタリアに盆栽大学があって
ヨーロッパに千軒の店があると。
では俳句はと言えば、今や世界で何百万の俳句愛好家がいますが、日本の代わりにアメリカが
「自分達が世界に俳句を広めるんだ!」と写真や音楽とのコラボを積極的に進めています。
日本にも多くの俳句愛好家がいますが、英語で俳句を作れる人がほとんどいないため
あまり接点もなく別個の動きをしています。
この
日本文化と世界をつなぐ役割を担う平成の江戸人を育てるのがこの倶楽部の目的です。
江戸人は人をよく観察し、物まねがうまかったようで、外国語もすぐ覚えたようです。

2月の梅は
牛天神、4月は千鳥が淵の桜、6月は上野の牡丹など、隔月でまず花見見物に出かけ、江戸人のように季節を楽しみ、
その時皆で頭をひねり寄せ集めで出来た英語俳句を、3、5、7月で俳画とともに筆グラフィーで描く、知的遊びをやってみました。
梅の花見 2月13日(日)午後
文京区春日 牛天神、北野神社
器にひとひらの梅の花びらが浮かんでいる(FS)
ふるまわれた甘酒、または朱塗りのお神酒、
読者の想像にまかせどちらでも解釈を可能にした。

Big cup
floating
a ume petal

雪と梅の花が競っている(TN)
雪日の合間の晴れた日、わずかに残る雪と咲き始めた梅の花、同じくらい訪問者の目にアッピール。
カーチェイスのchaseが面白い

Chasing
snow
and ume blossoms

北野神社に残雪と3部咲の梅の花 (TN)
頭韻のa littleの使い方がうまい。

Kitano shrine
a little snow
a little ume blossoms

長い石段に影を落とす梅の花(FS)
北野神社の別名は牛天神。stone、steps、shadowと「s」
を続け、リズミカルな調子がよい。

stone steps
shadow of ume blossomes
at Ushitenjin

梅の香りが江戸人を思い出させる(NM)
一年中花暦で動いた江戸人、待ちに待った最初の花見が「梅」
その香りが遊び好きだった江戸人のライフスタイルを
思い出させる。時空をつなげる句。

reminding me
of Edo people
the scent of plum blossoms

赤、白、青。北野神社の空。梅祭り(NM)
紅梅白梅そして青い空、色彩豊かな絵画的な句。 
red, white, blue
the sky at Kitano shirine
Plum Festival

甘酒を両手で持ち、梅を見ていると、暖まる(TH)
動名詞のholding、looking、gettingの重ねが妙
holding the sweet sake
looking ume blossoms
getting warm
長い石段を登ったそこはビルの谷間のスポット。
丁度
梅まつり期間中で、晴れたとはいえ寒い中、
早めに到着の人達は甘酒、豚汁で暖まり、
狛犬、いえ牛天神の牛の前で、スナップ写真。
お参りをすませた後は、野だてのお抹茶に
たいそう美味しい梅の和菓子までふるまわれました。

そして場所を移してコービを飲みながら
まずは英語HAIKUの作り方の簡単な講議。
英語が苦手な人も全く俳句を作った経験のない人も
智恵を寄せ集め、右のような
俳句らしい作品が出来上がりました(笑い)。
出来上がったHAIKUを筆グラフィーで描き
そこに簡単な俳画をそえました。
牡丹の花見 5月12日(木)上野東照宮牡丹苑 +老舗の蕎麦処 蓮玉庵
May dizzle
red and white peony
hanging their heads
(ST)
a drop
on rhe silky peony
rainny garden
(HT)
cut hundreds
left one peony
in the garden
(SF)
drop drip down
Spring rain
on the reddish peony
(KY)
peony festival over
a single flower there
to greet us
in the rain (MN)